うつになった後のおじさん【1か月目】
おじさんがうつになった後の様子を綴ります。
体に如実にでる症状
おじさんは2022年9月から、心療内科で診断書をもらい、仕事を休んでいます。
人生、これまで生きてきた35年間。朝目覚めて、体が動かない、動こうとしない、脳からの指令を拒否しているような状態は初めてでした。
心の病。(最近は心のがん、骨折とかよく言われてます)
心と体はセットで一つなので、例にもれず、体にも症状が出ます。
おじさんは、強い倦怠感。布団から起き上がれない。
ぼーっと、口も顔も無表情のまま。一日を過ごしていました。
最低限のトイレと食事は、這いずりながらなんとか取っていました。
お風呂も入ることができていました。うつの体験者の本を事前に読んでいて、何日もお風呂に入れず、異臭がしていたというのを見て、それは嫌だなと、心に留めていたからです。
加えて、腰痛。
ぎっくり腰ではないんだけれども、鈍い痛みが続いていた。
一日中、休んでいるんだけれども、回復している実感がまるでない。
休養に専念していても、その効果が感じられないのが、この期間です。急性期です。
自責の念が止まらない。
体の外側では、「倦怠感」と「腰痛」が音もなく暴れているけど、心の中では、ずっとこんな声がする。声の主は自分。自分が自分に訴えている。呪詛みたいに。
「自分はなんてダメなやつなんだ」
「社会人失格だ。職場では自分の代わりに、職員がどれだけ大変な目にあっているか」
「1か月で復帰しないと、今週はまだしも、来週からはコンディションを整え・・」
「死んだ方が楽だ。死んだら、住宅ローンも免除され、死亡保険で、子供たちにも楽をさせてあげられる」(希死念慮はずっとありました、担当医以外には絶対伝えなかったけど)
自分を責める、負のループ。
自分を責めてると楽なんですよね。自分に厳しくしている自分は、役割を全うしているから。社会に役に立ち、家族を支える。それが35歳の父親の役割。それができないのなら、できるように、できない自分を責め続ける。決して、助言ではなく、周りへの言い訳にするように。
このように、心も体も休まらない1か月目の休職期間のスタートです。
1か月経っても変化なし
一月も経てば、ある程度はよくなるだろうと、踏んでいた自分の読みは悉く外れました。前に進んでいるのかも、後ろに下がっているのかも、わからない始末。
自分の立ち位置、人生の針路を見失っているのです。
地図も破り捨て去ってしまい、コンパスもどこかで落とした。
周りに目印もない。助けてくれる人も。理解者もいない。
(休職してからの妻のサポートは全く感じられませんでした。自分がうつになったのは家庭のストレスと暗に妻に伝えていたのもありますが)
当然の如く、心療内科では、休職延長の診断書が発行され、写しを職場の上司に送付しました。
しかし、自分の体調のわずかな変化に、実家で4日間程、帰省した際に気づきました。
「あれ、実家だと、少し気が晴れたぞ・・・気のせいかな」
実家でもそうでしたが、持ち家に戻ると、また寝たきりです。
何か、自分のうつの原因に感づいた瞬間でした。まぁ、わかりきっていたのですがね。今振り返ると、何故か、自分を責めることばかりで、なんでそうなってしまったのか、何が原因だったのか。それを突き詰めて、整理することまで、頭が回っていかなかったんですよね。
それが、明確になるのは、休職2か月目のカウンセリングを開始してからでした。