おじさんがうつになって辛かったこと【ベスト3】
うつになると様々な症状に悩まされる。
人それぞれ、出てくる症状は異なる。
誰もが経験するのは、睡眠の乱れであろうか。後、気力の減退。倦怠感もそう。
おじさんが、うつになって(診断書には抑うつ状態と記載)、辛かった症状ベスト3を述べていく。
1位 自責の念、それのループ
うつになる入口に、自責の念が非常に強かった記憶がある。その症状は休職する半年前から現れていた。
「お前はこんな簡単仕事もできなくなった、新人でもできることだぞ、なんてダメなやつなんだ」
「この会議のリーダーはお前だぞ、ろくにファシリテーターもできず、何をしているんだ」
「言葉が出てこない、頭も回らない、自分ってこんなポンコツだったのか、今までの努力はなんだったんだ。こんなことじゃ、管理職なんて夢のまた夢だ」
ダメなやつ・・
ダメなやつ・・
死んだ方がマシ・・・
言葉は人を支配する。
何かミスが起きると、その事実に対し、歪んだ認知が発生し、自動的に自分を攻撃する。執拗に、必要以上に。
妻との衝突から、不調になり、仕事に影響が出てきた際にも、職場のメンバーは誰も、僕を非難しなかった。仕事のパフォーマンスが異様に悪くとも。休職する以前は、重要な案件や、厄介な案件で誰にも属さないタイプのものは、よく自分が処理していた。
大きく外さず、かつ、スピード感を持って、対応していたからだ。
だが、そんな仕事力は見る影もなく、新人がこなす、雑務さえ、パニックになり、対応できない。
僕にとっては、自分を責める理由も材料も、十分すぎる程、そろっていたのだ。
この症状は、休職してからも続く。
どこからが、うつ病で、いつからが、うつ病か、その境界線は非常にあいまいで、グレーだ。客観性も持ち合わせているからこそ、自分の不出来が理解できる。
自分を追い込み、傷つけ、何故かそれで、体裁を守った気でいる。自責の念。それが、一番苦しい。
2位 不眠、寝ても寝足りない
うつ病患者で、快適な睡眠環境を実現している人はいない。
昼夜が逆転し、夜型生活を行っているか、いつまでも寝て、過眠に陥っているか。どちからだろう。
僕の唯一の抵抗は、午前様を跨がず、布団で寝ていたことだ。
もちろん、ぐっすり眠れるわけではない。それでも、布団で横になる行為が、正常な人間の証であるような、生活のリズムだけは大きく崩さないように気を付けて、療養生活を送っていた。
しかし、夜中の2時、4時と途中覚醒し、朝の目覚めは、徹夜したか、飲みすぎた二日酔いの朝みたいに、気分は沈んで、睡眠による、体と脳の回復感は一切なかった。
心療内科から、睡眠薬が出されていたが、効いたり効かなかったり。
薬の服薬量が増加し、依存性がでることが、危惧され、医師には、深刻ではない、睡眠の乱れと説明していた。
しかし、十分な睡眠を取れない日々が続き、朝は、目覚めが悪く、結局、昼過ぎにトボトボ起きだす生活が続いた。
午前10時前に起きだすことが非常に多かった。
午前8時なら、自分を大いに褒めてあげた。
どちらにしても、夜中に何度も目が覚めているので、トータルの睡眠時間は、4時間程度だったと感じる。そのため、日中も眠気が強く、午後に1時間以上昼寝してしまうこともしばしばである。
寝ようとしても、よく眠れない。
自分が置かれている現状を考えると余計だ。目をそらし、無心で、夢の世界に行こうとする。すればするほど、いけなかった。焦りの気持ちが、心を満たし、誰もいない、僕のことを誰も知らない世界に逃げ出したくなった。
3位 人生初の腰痛
35歳になるまで、腰痛を感じたことは、ただの一度もなかった。
ジムでトレーニングしていたし、仕事中も意識的に席を立ち、じっとしていることが少なかった。姿勢は猫背で悪かったけど、腰をやられて、動けないとか、重いものをもって、やってしまった経験はゼロだった。
そんな自分は、腰痛になった。
腰に電気が走り、これ以上無理したら、何かが折れる気配がした。
鈍く痛み、顔も歪む。
肉体的な疲労はもちろんあったが、きっかけとなる、衝撃に覚えはない。
メンタルがおかしくなると、並行して、体もおかしくなっていた。
座っているだけでいたい。横になってもいたい。
すみません、腰痛舐めていました。整体やマッサージに通う人の気持ちがよくわかった。
そのほかにも、倦怠感、希死念慮、感情の消失、若干の言語障害、記憶力、集中力の低下、死んだような顔つきとかいったものが出ていた。
後、文字が読めない、人との会話ができない、理解できないといった、脳の機能低下が怖かった。一生自分はこうなんじゃないかと、認知症になったような、そんな沈んだ気分だった。
読み書きができなくなるのは、辛かった。これは、やっぱり、仕事にも大きく支障出たし、2位ぐらいかも・・